もうほんと私もいい加減にしたほうがいいのわかってんだけどさぁルヴァイド様好きすぎて困ります。
あと最初は『かっこいいルヴァイド様』しか考えないで書き始めたのにいつの間にかこんなことに。あれーおかしいよー?(眼鏡に蝶ネクタイのショタッ子の口調で)
そんなわけで続きに断片すぎる断片でござる
あと最初は『かっこいいルヴァイド様』しか考えないで書き始めたのにいつの間にかこんなことに。あれーおかしいよー?(眼鏡に蝶ネクタイのショタッ子の口調で)
そんなわけで続きに断片すぎる断片でござる
夜の帳が下りようとしていた。
諸国放浪の旅という名目でデグレアの生き残りを探す旅に出ていた私とルヴァイドとイオスは、とある街に宿を取っていた。しばらく宿無しの旅路が続いたので、気分転換も兼ねてしばらくこの街にとどまることにしていたのである。
路銀は傭兵業や襲ってきた夜盗を返り討ちにして役所に引き渡したときのお礼などがあるので全く困らないので、宿にしては少々良い部屋を贅沢に個別に。野宿続きだったときから考えると格段に贅沢である。
まぁ、デグレアにいたときは個室も天幕もそれぞれ独占していた私たちから考えたらちょっと悲しくはなるのだけれど。
そして。
ここは私の部屋で。
三階建てで各階2部屋ずつの宿の、3階。ルヴァイドとイオスが2階の二部屋を取っている。
そして。
ここは私の部屋なのに。
ノックが聞こえたので返事をし、懇意にしてくれている宿の女将さんかと思って無防備にドアを開けた私も悪かったかもしれないが。
「ルヴァイド」
「なんだ」
―――ドアを開けた瞬間入り込んで即座に閉めて鍵まで締めて私を抱きしめたこの男を、犯罪者扱いしてもいいだろうか?
「殺されるのと自害するの、どちらか選ばせてやる」
問うて、一瞬考えるような仕草の後の、
「どちらも断る」
笑顔を伴った返答に、
「死ね!!!!」
と叫んだ私に非は無いはずだ。
振り向きざまにベルトの間に隠してあった短剣を抜き、そのままの勢いを殺さず振り下ろす。
ひゅん、と風を切る音しか聞こえない。避けられた。大人しく斬られてくれるとは思わなかったが、だからといって避けられて面白いはずも無く。むしろ、まだ自分の技量はこの男に達していないのだと思い知らされて不愉快であすらある。
舌打ちを零しながら、2撃目、3撃目を繰り出すがこちらもすんなり避けられる。くそ。余裕の表情を浮かべるこいつの顔にいつか拳をお見舞いしてやることを改めて決意した。
だいたいにして、私の獲物は短剣ではない。これはいざというときのために念のため持っているだけで、普段は長剣の二刀流なのだ。個室だからといってはずしてしまっていたことを今更ながら酷く後悔した。短剣ひとつではあんまりにも勝手が違いすぎる。
案の定、いつもの動きよりもほんの少しぎこちなくなった動きを簡単に読んだルヴァイドに腕を拘束される。短剣も没収された。
「さて、どうするかな?」
「どうもするな。離せ」
「断ると云ったら?」
「舌を噛んでやる」
睨めつけてもそんな視線はどこ吹く風といったようなルヴァイドに更に腹が立つ。
ついでにこの格好も屈辱的だ。
両手を頭の上で拘束されて壁に押し付けられているので、逃げ場が無い。あと、顔が近い。
「寄るな」
「嫌だ」
「い、嫌ってお前・・・」
子どもか!
と、言葉を続けようとしてそれは出来なかった。
ルヴァイドが口付けてきたからである。
咄嗟に抵抗しようとしたが、そういえば両手は不自由だったのである。それにルヴァイドは男で、しかもどちらかというと体力馬鹿に分類されるようなやつで。
力で負け、武器もない私に勝ち目などなかった。
「、っん、は・・・」
「・・・甘いな?」
「さ、さっきイオスが飴を・・・って違うだろうが!!」
思う存分私の口の中を犯し、満足したのか唇を離して第一声がそれか。いくら自分が甘いものを好まないからって眉間にしわを寄せるのはどう考えても失礼だ。
というか、そもそもそこは問題ではない。
「時と場合を考えろ!!」
「考えればしていいのか?」
「だから、ああ、もう!!!」
顔が赤くなって涙目になってる自覚もあるので、こんな状態でがなってもまったく怖くないのはわかっているのだが、主張しておかなければいいように解釈されてしまう。いや、それは主張したところで変わらないんだが自分の気分的な問題で。
すでに両手の拘束は解かれているが、壁際で抱きこまれていては逃げ場が無いのは変わらない。
そもそも自分がこの男から逃げられるはずが無いのは、もうとっくにわかっていいる。
逃げられるなら、一年前、レイム様が行動を起こしたとき確実にこの手でこの男を殺していた。
それが出来なかった時点で、私の負けなのだ。
普段は無表情に近いくせに、こういうときだけ嫌味みたく笑うこの男が心底腹立たしい。
そして、わかっているのに逃げられない自分が、さらに腹立たしい。
「・・・物好きめ」
「自覚している」
「貴様・・・」
にっこり、という効果音がぴったりの笑顔で冗談だと云われても信用出来ない。なんと云っても嘘くさい。何も知らないその辺の人ならころっと騙されるのかもしれないが、生憎私は私がこちらの世界に来て以来の付き合いなのだ。残念ながら騙されない。
しかし、だからこそ、勝てないのもわかっていて。
自分が美形の自覚こそないようだが、ルヴァイドの滅多に無い笑顔は心臓に悪いのだ。いろんな意味で。
それ以上は直視に堪えず、額をルヴァイドの胸に押し付ける。ぐりぐり。積極的だななどと云っているが、ほざきやがれという言葉を飲み込む。今こいつの機嫌を損ねたら、なにをされるかわかったものじゃない。
「深羽」
「・・・なんだ」
「こっちを」
「っ」
耳元で改めて名前を呼ばれ、顔に血が上る。
茹ったたこ以上に赤い顔を見られたくはないが、再三名前を呼ぶその声に逆らうことも出来ず。
おずおずと顔をあげると、さっきよりも優しく暖かい唇が降ってきた。
額、まぶた、頬、鼻、そして唇へ。
少し長めに口付けると、一度ルヴァイドは唇を離した。かといってそのまま離れてしまうわけでもなく、至近距離で見つめられる。
紫紺の瞳に、吸い込まれるような既視感。
息を呑む。
「・・・どうした」
「・・・別に」
見惚れたなんて云ってやるものか。
不思議そうに首を傾げるルヴァイドの肩に、自由になっていたままの手を添える。
わかっているのだ。
私はこの男を止めることが出来ないし、そして拒否することも出来ない。
出会った頃は『レイム様に冷たい人=好きじゃない人』という方程式を組み立てていた私だったので、当然ルヴァイドのことが好きではなかったし、成長するにつれて『好きじゃない』から『嫌いもしくは憎い』と思うようになったはずなのに。
結局、そういうことだった。
私がレイム様を慕っていたのは、生まれたひよこが親鳥について回るような感覚だったということで。
ルヴァイドを受け入れまいとしていたのは、それがレイム様に対する裏切りだと思い込んでいたからで。
実際その通りだったわけだが、最終的にはレイム様の望みをかなえてあげることが出来たのが、一年前の件。
一年弱の刑も終え、晴れて自由の身となった私たちは、身分だけではなく、それぞれの心に絡み付いていた柵からも開放されていて。
ならば。
もう、逃げない。
私から行動を起こしたことに驚いたのか、軽く眼を見開くルヴァイドにすかさず口付けた。
「・・・驚いた」
「そうか。ならよかった」
負けじと笑ってみせる。
それにますます驚いた様子のルヴァイドだったが、ややあって表情を緩めた。
知っている。
これが、私しか知らないルヴァイドの顔だってこと。
知っている?
それが、たまらなく私は嬉しいんだということ。
知らなくていい。
だって、悔しいから。
「ルヴァイド」
名前を呼ぶ。
「なんだ」
緩んだ表情のまま軽く首を傾げるルヴァイドに。
「 」
そう云って。
ルヴァイドが珍しく、本当に珍しく破願したのをみて、私は漸く満足した。
あ、ちなみにイオスは酔っ払いに絡まれて役所に同行する破目になっており、結局この日は帰ってこなかった。合掌。
__________________________________________
ルヴァイド様ってかっこいいよねって思いながら書き始めたはずだったんだけどどうなったこれ
実は結構好きだったりするサモ2。ルヴァイド様好きすぎて困る。
本当は連載も考えてたけど、実は戦い方があんまり好きじゃなくてほとんどやらずに終わったのでおおまかなストーリーしか知らんので諦めました・・・
で、これはその設定使って書いてる自己満でござる。
多分誰も興味ないと思うけど自分メモとして設定書いとく
・7歳のときに『名も無き世界』からレイムの召喚術の影響でリィンバウムに
・あくまで付加の影響だったのでレイムと契約が結ばれたわけでないので召喚主なしではぐれ扱い
・責任とってレイムが育てるも主人公に魔力皆無であることが判明
・とりあえずルヴァイドに押し付けて実線で使えるように
・あれよあれよという間に黒の旅団のナンバー2に
・レイム愛
・ビーニャたちと仲良し
・ルヴァイド嫌い
・イオスは別に嫌いじゃない
・レイムたちの正体とか国の実態とかは知らない
・レルム村焼き討ちのときに旅団を離れる(実はレイムの作戦)
・予定外にことに巻き込まれる
・最終的にはレイムの願いを叶えて一行に戻るが1ヶ月眠り続ける
・1年の刑期を終えてから、ルヴァイドやイオスと諸国放浪の旅へ←イマココ
なんという虫食い設定・・・数年前に考えてたことだからしょうがないけど数年前から考えることはこういうことだったのかというといかに己が二次元のことしか考えてなかったのか思い知りますね。しょうがない・・・
ちまちま書けたらいいな~
ちなみにイオスは主人公のこと好きだけど姉的な好きなので、ルヴァイドとの仲を取り持ってたりする。『あのふたりがくっつけばどっちも僕のもの』という考え。なんかちがうぞイオス
あとマグナも主人公のこと大好きだよ
いろいろあるよ旅で
みんなといろいろあるよ
書けたらいいね!!←
PR
この記事にコメントする